こいのちから




そのころのあたしは
塾が嫌で嫌で仕方なかった


だからきっとあの日も


「はー…もうやだ…」


なんて呟いていたんだろうな




誰も気づかないような
ちいさなつぶやき




でも1人だけキャッチした人がいた


後ろから肩を叩いて
背が高いのにわざわざ背の低いあたしの
顔を覗き込みながら




「たか…橋だよな?大丈夫かぁ?困った時はいつでも来いよ。」




そう言って優しく微笑んだ




その瞬間からあたしは市川英明先生に恋をしたの