こいのちから




俺のパーカーの裾をつかんで

俯きながら呟いた。




「優衣ちゃんには優しいじゃん…」





心臓が止まるかと思った。



「半沢…?」



ぱっとおれを見上げた
半沢の目は今にも泣きそうだった。




「なんで優衣ちゃんと一緒にまわったの?」


「なんでって。たまたま方向同じで、増田がそれなら一緒に行こうって誘ってくれたから…だぞ?何考えてんだぁ?考え過ぎだろ!」


笑ってごまかしたけど
半沢は信じてくれただろうか?


本当の事しか話してないし。


嘘はない。


感情はあったけど。