あ。先生。


「お、来ました王子様。やっぱモテんね市川は」



千奈はアイスの容器を捨て、
市川先生のもとに向かった。



え、千奈。なにする気!?



先生に甘えていた子を離し、
なにやらニヤニヤしながら
先生に何か伝えている。



何を聞いたのか
先生も手で口をおさえながら
ニヤニヤしはじめる



そして二人とも、あたしを見て…


先に千奈が戻ってきた。





「千奈!何言ったの!」

「優衣が初めての京都で先生と一緒に回りたいらしいよ?って」




ち、千奈…




恥ずかしいけど、ナイスっ!