「おはようございます。矢海さん!」

「…おはよう…ございます」


看護婦さんの笑顔が眩しい。

「加奈ちゃんって言うの?」

「あ…はい…」

「昨日の、後から来た男の子からね手紙預かってるのよ」


「え……?」

看護婦さんがファイルから取り出した手紙は、ノートの紙が切り取られたものだった。