「泣いてるだけじゃ…わかんねぇよ?」 翼…翼の悲しい顔…。 見たくない…。 「本当に俺がきらいなら、きらいって言えよ…。」 「翼の事……」 嫌いなんて…言えないよっ…。 バカ…。 「前まで…この唇は…俺のもんだったのにな…」 翼の手は私の唇を優しく撫でた。