『はぁ…』



何度目になるか分からないため息を吐いた時だった。




「もうっ」


雅の不機嫌そうな声がして、その後に続けられた言葉に私は 呆然としてしまった。





「卒業式の日までに葉先輩に告白しなさい!!」




告白 って…


葉先輩に?





…私が?!




『はあぁぁっ!?


何言ってんの

無理に決まってるじゃん!!!』



この一年近く まともに話し掛けることすら出来なかった私が告白なんて無理に決まってる。



「無理じゃない!


いい?

絶対するんだからね!!」



自分の席に戻ってしまった雅。


その後姿は有無を言わさない感じで…



『はぁ…』


どうしようι






頭を抱えた私は机に顔を突っ伏せるしかなかった。