『あの‥ 返事とかは別にいらないんで 先輩が卒業しちゃう前に伝えておきたかっただけだし だから 気にしないで下さい』 変に悩ませちゃったら悪いしね。 『じゃ‥』 そう言ってその場を後にしようとした私は 「待って」 という声と掴まれた腕により、足を止めた。