―――――――― ―――――――――… それにしても先輩はどこにいるんだろう。 式が終わってからずっと捜しているにも関わらず、全然見つからない。 ドキドキしながら三年生の教室がある階にも行ってみたけど、葉先輩の姿はなかった。 もしかして外で写真でも撮ってるのかな? そう思い階段を駆け降りると、昇降口に向かった。 一歩外に踏み出した時、私の前をひらりと桜の花弁が横切った。 『もしかして―』 頭の中に浮かんだ場所。 先輩に出会った所でもある、そこに向かって 私は走った。