‥再び体育館は静まり、残すところは卒業証書授与と退場のみ。 後少しで式が終わっちゃう そう思うとまた緊張してきた。 『ふぅーっ‥』 式も終わり、私は心を落ち着かせる為に深呼吸する。 「桜姫っ! いよいよだね」 どうやって先輩に告おうかと考えていると、雅に声を掛けられた。 走ってきたのか肩で息をしている。 「頑張ってよ!! きっと何とかなるから‥ じゃ、行ってこい!」 『うん!』 背中をバシンと叩かれた私は、先輩を捜しに走った。 何だか 雅に勇気をもらった気がする…