「いてぇっ!!」


クッキー妹に仕掛けられたデコピンは思いのほか痛くって。
涙目になりながらオデコをスリスリしていると



「そろそろ素直になったらどうですか?
開けてみないとわかんない世界も…いっぱいありますよ??」



クッキー妹は仙人のようにそう呟く。




「うーーん……」


「怖がらないで一歩踏み出したらどうですか?
今はよくても、ちょこセンパイの信号はいつまでも青のままとは限んないんですよ??」


「……へっ??」






クッキー妹の言葉がワケわかんなくて。
フッとアイツの顔を見上げると、アイツは悪魔な顔を浮かべながらこう言った。




「ちょこセンパイがいつまでも佐藤センパイのコトが好きだと思ったら…、大間違いですからね…??」