…へっ……??



この期に及んで、いまいち状況が読み込めない俺に対して。
クッキー妹は優しい目をして


「センパイはちょこセンパイのコトが好きなんですよ。」


諭すようにそう呟く。







「あまりにも側にいすぎたから、わからなかったのかもしれないけど…。
センパイが持ってる感情は幼なじみとしての愛じゃない。ちゃーんと恋愛感情としての愛ですよ。」





……え……?


ドンカンでバスケバカな俺はクッキー妹にここまで言われてもピンとこない。




そんな俺を見て呆れたように笑うと





「センパイはきっとずーっとちょこセンパイのコトが好きだったんですよ。
側にいるのが当たり前で、あまりにも近くにいるから恋愛感情と家族愛が、こんがらがってしまったのかもしれないけど…ねっ。」



そう言って。
クッキー妹は俺のオデコをピンッと弾く。