「マジで…？？」


「マジも何も…。
逆に私も聞きたいですよ、なんでそんな面倒くさい勘違いをしてたのか。」






クッキー妹は俺の顔を見つめながらハァ～と盛大にため息を吐く。（失礼なヤツだ。）






「ちょこセンパイが好きなのは佐藤センパイですよ。
佐藤センパイだってちょこセンパイのコト好きなんでしょ？なのになんでフッたんですか。」




わからない、という表情でクッキー妹は俺を柔らかに追い込んでいく。
だから俺は自分の気持ちを包み隠さず正直に言ってやった。





「アイツは…やっぱり幼なじみだからな。俺はどうしてもそれ以上には思えねぇよ」



「……ほんとに？？」



「こんなトコでウソついても仕方ねぇだろ？
そりゃ～さ～、梅ちゃんに取られるかもって思った時には寂しかったしイライラしたし、胃がムカムカして体調悪くなったりしちまったけど…。
コレは大人の階段ってヤツだから仕方ねぇんだろ？？」




そう言った瞬間。
またまたクッキー妹の顔が引きつった。