そう。
ちょこは梅ちゃんとマッチアップしてる時、必ずと言っていいほどジィ~っと梅ちゃんを見つめてた。





「それにさ?
そういう時、ちょことバチッと目が合うとアイツ恥ずかしそうにしながらフイッて顔反らすんだぜ~?」


「……。」


「しかも顔はイチゴみてぇにまっかっか。
だからさ?俺はてっきり“ちょこは梅ちゃんを見つめてるのを俺に気づかれて恥ずかしがってるんだ”って思ってたワケよ。」


「……。」


「なのに違うんだろ?
アイツ…ワケわかんねぇよ~。」






うん、そうだ!!
俺が勘違いしたのも仕方ない!!
悪いのはぜーんぶあのチョコキノコだ!!!!




「アレは…普通勘違いするし、梅ちゃんにも失礼だろう。」






握りこぶしをグッと掴んでクッキー妹を振り返ると。







「センパイ…、正気…??」







クッキー妹は頭を抱えたまんま、バカを見る目付きで冷ややかに俺を見つめていた。