しばらくの沈黙が続いた後、




「ゴメン……」




俺はやっとの想いでその言葉を吐き出して。
アイツの顔を振り返ることなく、逃げるようにアイツの部屋から出ていった。






「う…、うわぁぁ~ん!!!!」






アイツの部屋から出た瞬間。
耳に響いたアイツの泣き声。







俺はその声に心が潰されそうになりながら


なんどもなんども、窓の向こうにいるちょこに向かって“ごめん”と心の中で呟いた。