Sweet Chocolate Kiss(短編)



「チケットのコトなら謝るよ。
だけど…アレがキッカケで梅ちゃんとラブラブになれたんじゃねぇの??」



お前ら、体育館でムギュッと、ムギューッと、抱きしめあってたじゃん。




なんだか納得いかない想いで謝ると




「佐加美(サガミ)センパイとのデートは…断ったよ。」




顔を背けながら、ちょこは苦しそうにポソリと呟く。







そしてその爆弾発言に頭の中が沸騰しまくりなのは
この俺、佐藤逸都。






「はあ??!!お前はバカか!!
いい雰囲気だったのに何で断るんだよ!!!」


「え…??」


「抱きしめあってチューまでさせといて断るって……、お前どんだけ魔性のオンナなんだよ!!」






梅ちゃんにチケット渡した俺の身にもなってみろ!!
梅ちゃんが不憫で不憫で仕方ねぇ!!






プンプン怒る俺をよそに、血の気が引いて愕然とした表情になるちょこ。






「見て…たの?」

「はあ?何をだよ。」

「だから…私とセンパイのやりとり…全部みてたの…??」