そう。
ちょこは俺の可愛い子分なんだから、困ってたら助けんのは親分の役目だ。
そう思って。
アイツの頭を雑誌でポンポン叩きながら、ウジウジチョコの反応を待っていると。
「そういう…、期待させるようなこと言わないでよ……。」
ちょこは何故か呆れたように俺に呟く。
「は?なんだよ期待って。」
「……。」
なんだよ、コイツ。
ワケわかんないコトほざきまくった挙げ句に無視か!!
ちょこのその態度にイラッときた俺は、
「なんだよ、さっきからウジウジウジウジと!!
言いたいことがあんなら正面きって言えって言っただろ!!??」
アイツの右腕をガッと掴んで強引に体を引っ張り上げて。
俺の近くに引き寄せるようにちょこを無理やり俺の正面に立たせる。
「お前な、言いたいことあんならハッキリ言え!!ウジウジしてるヤツは俺は嫌いなんだよ!!!」
そう…
いつもみたいに血も涙もないセリフを吐いて、アイツの顔をガッとにらんだ後…。
俺は激しく後悔をすることになる。



