Sweet Chocolate Kiss(短編)



「…の…クセに…っ!!!!」




はあ~?
さっきからブツブツ何言ってんだよ、コイツ。






ちょこの言った言葉が聞き取れなくて。
アイツのウジウジした態度が気にくわなくて




「あのな。何言ってんのか全く聞こえねぇし、意味が全くわからねぇ。
何か言いたいコトあんならハッキリ正面きって言え。
ブツブツ文句いうのは卑怯だと思わねぇか?」



イライラしながら乱暴にアイツの頭を叩くと。




「もう…私に構わないでよ……。」







力ない声でちょこが呟く。







「あのな、お前はアホか。俺とお前は幼なじみで唯一無二の親友だろ?
ちょこを放っておくなんて…無理に決まってんだろーが。」



そう言って俺はアイツの頭を優しくポンポンと頭を叩く。


「………。」



「お前が困ってたら助けてやりてぇと思うし、泣いてたら慰めてやりてぇと思う。お前は俺の大事な幼なじみなんだから。
放っておくなんてできるハズねぇだろ?」