いつもみたいに屋根づたいにアイツの部屋の前まで進んで行って。
アイツの部屋の窓に手をかける。
アイツの部屋の窓はカギが閉まってなくて…俺が手をかけるとスルスルと簡単に開いた。
「おーい、ちょこ!!!!
その後どうだったんだぁ!?梅ちゃんとはうまくいったのか?!
ふっふー、この俺様に感謝するのだー!!!!!!!」
ルンルンで最高潮のテンションでアイツの部屋に上がりこむと。
「…………。」
ちょこはうつぶせになって、ベッドにバタンと横になっていた。
――はあ!?なんだよコイツ!!
この俺様が祝いの言葉をかけてやってるっていうのに、ムシか!!
ちょこのクセに生意気すぎる。
ちょこのその態度にイラついて。
「なんだよお前のその態度。彼氏ができたら、俺は用ナシか。」
近くにあったファッション誌を手に取って丸めて、アイツの後頭部をパシパシ叩いてると。
「……イ…じゃない…。」
ちょこが何かをポツリと呟く。



