ちょこのいない初めての帰り道。
少しだけ落ち着かない背中。
今は少しだけ寂しいけど、いつかコレが普通になる日が来るんだろう。
あ~ぁ、なんだかな~。
娘をヨメに出したお父さんの気分だぜ……。
俺はなんだか複雑な気持ちを抱えながら家路についた。
そして…
俺が家に到着したその30分後。
俺の部屋の真向かいの部屋の照明がパチリとついた。
――ふっふっふ。
ちょこのヤツ、なかなかやるじゃねぇか。
この時間差から見て、
二人は熱~いラブラブタイムを過ごしたにちがいない。
とりあえず、二人の愛のキューピッドとしてはその後の行く末が気になるわけで。
「ふっふー。
尋問しに行くか!!!」
出刃亀根性を丸出しにした俺は自室の窓をガラッと開けて。
キノコチョコバナナの部屋へと侵入するべく、屋根に足をかけた。



