「お前が梅ちゃんに惚れてんのは、ちゃーんとわかってんだよ~!!!!
今さら照れんな、照れんな!!」





逸都はヘラヘラ笑いながら私の背中をペシペシ叩く。






「俺も梅ちゃんはイイヤツだと思ってるぜ。
うん、お前ただのチョコキノコのクセに男だけは見る目あんのな。」



そうして逸都はウンウンと深く深く頷く。



「だ、だから違うってば!!」



ど、どこをどう勘違いすればこんなオチになるのよ!!!!




私の必死の抵抗もムナしく




「ちょこ、心配すんな。
お前の恋の行方はこの天才ガード、佐藤逸都様が見守ってやるぜ…っ!!!!」




天才バスケバカはグッと右手を握りしめてキラキラした笑顔を私に振り撒く。




だーかーらっ!!!!!!
なんでそうなるのよっ!!!!!!
なんなの、この逸都のワケのわかんない思い込み!!





「逸都、お願いだから話を聞いて~っ!!!!」







なんとかかんとかこの誤解を解きたくて、ギャーと大声で叫ぶとヤツは私の両肩をガッチリ掴んでこう言った。






「まかしとけ、ちょこ。
お前の恋の援護射撃はまずはデート大作戦だ!!!」


「は、はぁっ!?」


「この夢の国への招待券は俺がちゃーんと梅ちゃんに渡してやるから安心するんだっ!!」



そう言って
究極の勘違いオトコは私に力強くVサインをして部屋から颯爽と出ていった。