「もー、みんな!人のことはいいから。
早く道具を片付けちゃってくださーい!!」

私は軽口を叩きながら、部員達の背中をポンッと叩く。




ホントは…
今すぐ泣けそうなくらいに、ショックを受けているけど

私以外の女の子と仲良く話す逸都なんて見たくないけど



そんなわがままは言えないから。



だって…
私たちは恋人どうしでも
友達でも
兄弟でもない。



ただの幼なじみだから。



彼を束縛することも
彼女に嫉妬することすら許されない


ただの幼なじみだから