そしてゆっくりと体を離すと…
トロンとした甘い目をした逸都と目が合う。


そんな逸都の目を見たのは初めてで。恥ずかしくなってバッと顔を背けると



「逃げんな。」



私の顔は俺様逸都に両手でギュッと包まれる。


そして突然、

「ちょこ、覚悟しろよ??」

と言って何故か逸都はイジワルく微笑む。



――な、なんかイヤな予感がするっ!!!!



その逸都の笑顔にいいようのない恐怖を感じて身をよじると



「ったく!!ちょこのクセに生意気だ!!」



私はアッという間に逸都に両肩を肩をグッと掴まれ、力づくでベッドにドサリと押し倒されてしまった。




――え、えぇっ!!??



あまりに突然の状況に驚いて、なんとかここから逃げようと体をバタつかせていると



「さっきのキスは今までの“幼なじみな俺たち”とサヨナラする為のキス。」




逸都はそう言って。
少し大人な顔をして微笑んだ。