確かに…確かにね?


「ねぇねぇハヤト~!!今日一緒にオベント食べない~っ!?」


あんな風に他の女の子にベッタリくっつかれてるハヤトを見るといい気は全くしないよ?


でも…



「は?食わねぇよ。俺、昼は昼練するんだよ。」

「えぇ~っ?!またぁ~!?」

「あのな。彼女でもねぇクセに俺に文句たれんじゃねーよ。
俺、基本的に女には全く興味ねぇけど…頭ワリィ女に関してはもっと興味ねぇわ。」



―――げっ…



逸都の冷たい一言に教室中がピリッとした緊張に包まれる。




「…~っ!!ハヤトのバカっ!!!!!」




女の子は顔を真っ赤にさせながら大声で叫ぶと、逃げるように教室から出て行ってしまった。




残された私たちに贈呈されたのは、この異常な緊張とこの異常な空気。







わ…わぁぁぁ~!!!!
ヒィィィィ~!!!!!!





む、無理だよ!!あんなの見ちゃったら絶対無理だよ!!

あんな風に冷たくあしらわれたら一生立ち直れない気がする!!






これが…逸都の日常。
女の子に対する思いやりなんてどこにもない。

ヤツの頭にあるのはバスケのみ。