はぁ~~。
この俺様がこんなヤツに骨抜きにされちまうなんて……。

情けないにも程がある。





目の前で亀のようにうずくまって、頭を抱えるちょこキノコ。






俺はハァーとため息を吐くとアイツのケツをバチンと叩いてこう言った。






「オイ。」

「…なに…??」

「あのな。1回しか言わねぇから耳の穴かっぽじって、よーく聞きやがれよ??」






言いたくねぇ。
なるべくこんなカッコわりぃコトは言いたくねぇ。




だけど…
ここで逃げたらオトコがすたる。





俺は拳をギュッと握りしめると覚悟を決めてこう言った。










「俺…、どうやらお前のコトが好きみたい。」