「ムカつくんだよ!!!
お前が俺以外のオトコと仲良くなんのも、他のオトコを頼るのも!!!」




そう。
ちょこに触れていいのも
アイツの名前を呼んでいいのも
アイツが頼っていいのも
全部俺だけ。


他のオトコんトコに行くのはなーんかシャクだし許せない。




「お前は俺だけ見てればいいんだっ!!!!」


「ハ…ヤト…。」




そう言って。
俺はマシュマロみたいに柔らかいアイツの体を更に強く抱きしめる。





昔から。
ちょこが俺以外のオトコと仲良くすんのは、なんかちょっとイヤだった。

だけどそれは子どもじみた独占欲で…、そんなの感情を持ってしまう俺の方が少しおかしいんだと思ってた。




だから…




この気持ちはイケナイモノなんだと心の奥にカギをかけて、見ないフリして閉じ込めた。





だけど…
やっと気づいたんだよ。




「だいたいなあ!!
お前と梅ちゃんが結婚しちまったら梅星千代子になるんだぞ!!??
ウメボシチョコなんてマズそうな名前、俺は絶っ対認めねぇかんな!!??」


「は、…はあっ??!!」


「俺は認めねぇ!!!!!!
ウメボシチョコなんてマズそうな名前、絶対、絶対、認めねぇかんな!!!」






そう言って。
俺はアイツの小さなカラダをギュッとギュッと抱きしめた。