今思えば、自分勝手でちっちぇー男。



だけどな、ちょこ。

あの時の俺は


卑怯だろーが、
情けなかろうが、
女々しかろうが。


何でもよかったんだよ。





お前のこの手を離したら俺は絶っ対、後悔したと思うから。



そんな苦い後悔より何よりも…
お前を失うことの方が、ずっとずっと嫌だったんだ……。






「あの…逸都……?」

「ウルサイ。お前はちょこのクセに生意気だ。」

「え、えぇっ!?」





こんなにアイツのコト大事に思ってるのに。
どこまでも素直になれない俺は、アイツに向かってこんな可愛くない一言をぶつけてしまう。






「梅ちゃん、梅ちゃんってなんだよ。お前は俺様のコトがすきだったんじゃねーの?!」


「え、えぇっ!!??」


「ちょこのクセに生意気だ!!!!」