今日は中学校の卒業式。
かっつり化粧をして
冷たい風が吹き付ける中
一歩一歩足を進めると共に
白い雪が金色に染められた頭に
少しずつ詰まっていくのが分かる。
久しぶりの中学校。
正門には《神橋中学校卒業式》
と、豪雪な看板が立っている。
久しぶりに来た私を
正門に立っている先生が
口を開ながら私に近づいて来る。
「知華ちゃん久しぶり!!
卒業式だけでも来てくれるって
先生信じてたのよ」
そう。私
夏川知華は中学校には来ていず
毎日他中の友達と遊んでいた。
言わゆる‘不登校’って奴だ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…