土方のもとを去った夜神はため息をその場に腰を下ろす。

「つ、疲れた。でも、最後にふさわしい戦いだったかな。」

夜神は空を見上げると、何かを思い出すように目を閉じた。
今日は新月。空は曇っていて星の光は見えない。
夜神は一人、暗闇の中で空を見つめていた。



場所は移り、新撰組屯所。

「はあっ。」
「土方さん、遅かったじゃねえか!
ん?どうしたんだよそんなに疲れて・・・。」

土方に話しかけたのは20代後半の男。
名を永倉新八という。