「新撰組だ。今回、奇襲の情報を聞きつけ、将軍様をお守りする為ここに来た。」
土方が将軍の護衛兵に取り合い、新撰組はその日、城下町の警護を任せられた。
「城下町の方もすごいですね。
賑やかで、華やかで、まるで夢の世界です。」
「そうか。」
土方は前を向いたまま、相槌を打つだけ打った。
二人が見回りで城下町を歩き始め少したった頃、突然女の子の声がした。
「神夜ちゃん発見!!」
「え?」
振り向いた夜神にぶつかってきたのは15歳くらいの少女。
少女の頭は夜神の腹に直撃し、夜神は痛みで少し顔を歪めた。
そして、そっと少女を引き剥がすと話しかける。
「えっと、誰でしょうか?」
「あれ、覚えてないの?
数年前に森で私を助けてくれたじゃん!」
「・・・・・ああ、あの時の方ですか。」
少女の言葉に、夜神はしばし考えるような仕草をした後、思い出したように呟いた。
それに、少女は嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「覚えてくれてた!
でも、一瞬本当にそうか分らなかったんだ。神夜ちゃん、昔と雰囲気が変わったから。」
「はは・・・そうですね。」
何も考えてずに話す少女に、夜神は苦笑いをする。
少女がしたのは、夜神が一番されたくない話だった。
「本当だよ!
昔はものすごく冷めてたけど、今は優しくて一緒に居てて安心するもん。
初めて会った時、私を山賊から助けてくれたよね。あの時、私もあの山賊達みたいに殺されるのかと思っちゃった。あの時の神夜ちゃんは怖かったな。何も感じない顔して、当たり前のように人を殺すし、無愛想だし、何かとても寒い感覚がしたんだよね。」
「そうですか・・・・。」
一人で話す少女に、夜神は困ったように返事をしていた。
そんな時、男の声がした。
「姫様!
城にお戻りくださいませ、皆心配しております。」
「嫌よ、あんなところ暇なだけじゃない!
私は今、この人と話しているのだから邪魔しないで頂戴。」
「しかし、奇襲があるとの情報が入っております。
危険ですので、どうか城にお戻りください。」
男の声に応えたのは夜神にぶつかってきた少女だった。
男をきつく睨み付け、自分はここに居たいということを必死で訴えている。
「ならばその者を城に・・・・って、あなた達は新撰組の方ではありませんか。」
「どうも。」
話を振られ、夜神は戸惑っていたがここは土方が返事をしてくれた。
土方が将軍の護衛兵に取り合い、新撰組はその日、城下町の警護を任せられた。
「城下町の方もすごいですね。
賑やかで、華やかで、まるで夢の世界です。」
「そうか。」
土方は前を向いたまま、相槌を打つだけ打った。
二人が見回りで城下町を歩き始め少したった頃、突然女の子の声がした。
「神夜ちゃん発見!!」
「え?」
振り向いた夜神にぶつかってきたのは15歳くらいの少女。
少女の頭は夜神の腹に直撃し、夜神は痛みで少し顔を歪めた。
そして、そっと少女を引き剥がすと話しかける。
「えっと、誰でしょうか?」
「あれ、覚えてないの?
数年前に森で私を助けてくれたじゃん!」
「・・・・・ああ、あの時の方ですか。」
少女の言葉に、夜神はしばし考えるような仕草をした後、思い出したように呟いた。
それに、少女は嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「覚えてくれてた!
でも、一瞬本当にそうか分らなかったんだ。神夜ちゃん、昔と雰囲気が変わったから。」
「はは・・・そうですね。」
何も考えてずに話す少女に、夜神は苦笑いをする。
少女がしたのは、夜神が一番されたくない話だった。
「本当だよ!
昔はものすごく冷めてたけど、今は優しくて一緒に居てて安心するもん。
初めて会った時、私を山賊から助けてくれたよね。あの時、私もあの山賊達みたいに殺されるのかと思っちゃった。あの時の神夜ちゃんは怖かったな。何も感じない顔して、当たり前のように人を殺すし、無愛想だし、何かとても寒い感覚がしたんだよね。」
「そうですか・・・・。」
一人で話す少女に、夜神は困ったように返事をしていた。
そんな時、男の声がした。
「姫様!
城にお戻りくださいませ、皆心配しております。」
「嫌よ、あんなところ暇なだけじゃない!
私は今、この人と話しているのだから邪魔しないで頂戴。」
「しかし、奇襲があるとの情報が入っております。
危険ですので、どうか城にお戻りください。」
男の声に応えたのは夜神にぶつかってきた少女だった。
男をきつく睨み付け、自分はここに居たいということを必死で訴えている。
「ならばその者を城に・・・・って、あなた達は新撰組の方ではありませんか。」
「どうも。」
話を振られ、夜神は戸惑っていたがここは土方が返事をしてくれた。


