新撰組に女隊士がいたそうです

「まあ、数があるに越したことは無いんですけどね。
けれど、ここの人達の実力なら、多少人数が多くても十分いけると思います。」
「・・・・・・。」
「僕は昔、圧倒的人数差で戦っていた時がありましたから、僕には問題はありませんよ。そこいらの雑魚相手なら、簡単に勝てます。」

そう、笑顔で言う夜神に、土方も山崎も言葉を失った。
夜神が今纏っている空気は、今までの和やかなものとは違う、冷たく、どんな者でも無情に殺してしまいそうなものだった。

「夜・・・・神。」
「はい。」
「今回の戦い、お前も参加するか?」
「もちろんです。
入隊したばかりとはいえ、僕はもう新撰組の一員ですから。」

そう言った夜神は、もうさっきまでの空気を纏ってはおらず、いつもの夜神に戻っていた。
しかし、土方の中でさっきの夜神は印象強く、記憶に深く残るものとなった。
さっきまでの夜神と今の夜神。
それは別人かと思うほど雰囲気が違いすぎて、恐ろしく感じると共に夜神に対しての疑念間を煽るものとなった。




「いいか、今回の目的は敵の殲滅。
絶対に戦闘中は気を抜くな、死にたくなければ戦って生き延びるんだ!!」

近藤の掛け声の後に隊士達の雄叫びが聞こえる。
夜神の近くには幹部の人間がいた。
どうやら、夜神をまだ完全に信用していないらしく、戦闘中も見張るつもりらしい。
更には、不審な行動をすれば即刻殺すとまで言われている。

「そんなに見張ってても、無駄なものは無駄なのにな・・・。」
「何か言いましたか?」
「いえ、何でもありません。」