新撰組に女隊士がいたそうです

少し考え込むような仕草を取る夜神に、そんなに朝食が必要なのかと土方は疑問に思ってしまう。

「今から作っても遅いし、今日は朝食なしですね。
僕はいつもの事なのでいいのですが、皆さんは大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよ!
それより、夜神さんは朝食を食べないのがいつもの事なんでしょうか?」
「あ、はい。食事はあまりしません。
お金が勿体無いのもありますが、僕はもともと小食なんですよ。」

沖田は寝起きだというのに明るく、夜神は少し感心した。

「おいーっす!
いやあ、昨日は楽しかったなあ。な、夜神!!」
「おす、夜神。
昨日はよく眠れたか?」
「おう、嬢ちゃん。おはっす。」

更に3人が来たので、夜神は愛想笑いで挨拶を返した。

「永倉さん、藤堂さん、原田さん、おはようございます。
原田さん、僕は男なのでその呼び方はやめてください。」
「硬いこと言うなよ!
お前、女みたいな顔付きしてっし別にいいだろ?」
「よくありません。」

夜神は原田の返答に、原田は自分が今、男装の身であることをわかってくれているのかが不思議になってしまう。

「あ、斉藤さんもおはようございます。」
「・・・・・・・・。」

斉藤はあれからというもの、いくら夜神が話しかけても無視をしていた。
夜神は、気にしていない様に振舞ってはいるものの、本当は傷付いている。
誰かに嫌われるのが、つらくないはずが無い。

―けど、知られたくない。―

傷付いていることが、気にしてしまっていることが、夜神は誰かに知られたくなかった。