包帯も巻き終わった私は、土方さんの部屋へと戻った。
疲れたから、ゆっくり眠りたい。

「おう、帰ってきたのか。」
「はい。心配おかけしました。」
「気にすんな。」

部屋に戻ると、土方さんしかおらず、土方さんは雑務をこなしていたみたいだ。
土方さんが雑務をしているというのに、私だけ眠るのもなんだか気が引ける。
しかも今は昼間。こんな時間に眠るのなら、なおさら人が働いているところで寝るわけにはいかない。

木の上で眠るか。
そうと決まれば、早速眠りに行こう。確か、屯所の中にちょうどいい高さと大きさの木があったはず。

「少し、散歩してきますね。」
「ああ。」

私は、目的の木を見つけると、すぐにそこで眠り始めた。





私は眠るとき、必ず考えることがある。
それは、とても懐かしい人との日々。
楽しかった日々を思い浮かべて、安心して眠るんだ。

私は、時間を気にせず深い眠りについた。