その言葉に土方は再び目を見開く。
夜神には何の悪気も無いのか、普通に土方を見ていた。
そう、先程からこの夜神と名乗った人間は、少しずつ表情の変化が小さくなっている。
苦笑するとしても、ほんの少し口角があがるだけだ。
といっても、周りは暗く気配でしかわからないので、確証なんてどこにもない。
「真剣で試合だと?」
「はい。」
「でも命の奪い合いではない。」
「はい。」
土方の質問に「はい」としか答えない夜神。
余計に意味がわからなくなる土方。
「お前の考えている事がわからねえ・・・。」
「敵の心がわかる争いはありませんよ。こちらも殺しません。なので殺さないでください。
あなたほどの腕前ならばできるでしょう?」
困ったように頭を掻く土方。
敵の心がわかる争いが無いなど当たり前のこと。
ただ、夜神と他との違いに驚いて自分らしさを失ってしまっただけのことである。
夜神には何の悪気も無いのか、普通に土方を見ていた。
そう、先程からこの夜神と名乗った人間は、少しずつ表情の変化が小さくなっている。
苦笑するとしても、ほんの少し口角があがるだけだ。
といっても、周りは暗く気配でしかわからないので、確証なんてどこにもない。
「真剣で試合だと?」
「はい。」
「でも命の奪い合いではない。」
「はい。」
土方の質問に「はい」としか答えない夜神。
余計に意味がわからなくなる土方。
「お前の考えている事がわからねえ・・・。」
「敵の心がわかる争いはありませんよ。こちらも殺しません。なので殺さないでください。
あなたほどの腕前ならばできるでしょう?」
困ったように頭を掻く土方。
敵の心がわかる争いが無いなど当たり前のこと。
ただ、夜神と他との違いに驚いて自分らしさを失ってしまっただけのことである。


