「いや、すいません。驚きすぎて、放心状態になっていました。」
「心配するな、それが普通だ。」
夜神の言葉に、永倉は首を縦に動かしながら同意した。
それに、少し安心する夜神。
しかし、それもつかの間。
「夜神!今度は俺と勝負してくれ。」
「いや、俺と勝負しろ。」
「ええ~。」
藤堂と永倉が二人して勝負の申し込みをしてきた。
もちろん、夜神はあからさまに嫌そうな顔をする。
藤堂は渋る夜神の肩を掴んだ。
そして、勢いよく揺らす。
「勝負しろよー!!」
「な、にを・・・・ちょっ、やめ・・・ゆれ、る。」
「しょーうーぶーしーろー!」
「だれ、か・・・・たすけてっ!」
すがるような瞳で、近くにいた沖田に助けを求める夜神。
だが、沖田は
「頑張ってくださいね。
応援してますよ。」
などと言って、助ける気配は全くない。


