新撰組に女隊士がいたそうです


「・・・で、あなたは誰ですか?」

しばらく歩いた後、夜神は独り言のように呟く。
しかし、決して独り言などではない。ある人に向かって話しかけているのだ。

「あれ、ばれてましたか。」
「ばればれですよー。あの騒ぎからですよね。
えーっと。新撰組一番隊隊長沖田総司さん?」

物陰から姿を現した沖田に、夜神は片手を刀へとおく。

「何か、用でしょうか。」
「あなたが一番良くわかっていると思いますが。」

笑顔で問う夜神に、笑顔で答える沖田。
しばしの間、沈黙が続いた。
先に口を開いたのは夜神。

「やっぱり、思いつくのは昨日の夜のことですね。
いや、あれには理由があるんです。それに、殺すつもりはありませんでしたから、許してください。」
「はいはい、言い訳はいくらでも聞きますから。とりあえず、屯所まで来て僕と勝負してください。」

沖田は言うとすぐ、言い訳を続ける夜神の腕を引っ張って歩き出す。
夜神はそのまま屯所まで連れて行かれた。