今思い出しても変な奴だと、土方は思った。
それは他の者も同じだったらしく、口々におかしいと言っている。
「それで、勝ったんですか?」
「生きて帰ったんだぞ、勝ったに決まってる。頭悪いな、総司は。」
「頭悪いのは永倉さんの方ですよ。考えてみてください、相手には殺気がなかったんですよ。勝ちはしたけど殺しはしなかったという可能性だってあります。」
馬鹿にされたのが気にくわなかったのか、沖田は強い口調で言い放つ。
永倉は一瞬言葉に詰まったが、すぐに言い返した。
「でも土方さんが負けるわけねえよ!
な、土方さん。」
「いや、負けた。」
土方の言葉に固まる永倉。
永倉だけではない、土方を除くその場にいた全員が固まってしまった。
皆、驚きを隠せず、しばらく何も言えずにいた。
「う、そだろ?土方さん。」
最初に我を取り戻したのは原田佐ノ助。
信じられないと呟いている。
それは他の者も同じだったらしく、口々におかしいと言っている。
「それで、勝ったんですか?」
「生きて帰ったんだぞ、勝ったに決まってる。頭悪いな、総司は。」
「頭悪いのは永倉さんの方ですよ。考えてみてください、相手には殺気がなかったんですよ。勝ちはしたけど殺しはしなかったという可能性だってあります。」
馬鹿にされたのが気にくわなかったのか、沖田は強い口調で言い放つ。
永倉は一瞬言葉に詰まったが、すぐに言い返した。
「でも土方さんが負けるわけねえよ!
な、土方さん。」
「いや、負けた。」
土方の言葉に固まる永倉。
永倉だけではない、土方を除くその場にいた全員が固まってしまった。
皆、驚きを隠せず、しばらく何も言えずにいた。
「う、そだろ?土方さん。」
最初に我を取り戻したのは原田佐ノ助。
信じられないと呟いている。


