「康が1人だけ女の子とちょーなかよくて、とられそうで不安だったの」

「あー…」

「けど、あたしがね…」

「えっなに」

「あたしの性格だからさ…気持ちが爆発しちゃって大泣きしながら溜め込んでた自分の気持ち全部言っちゃったんだよね」

「そうだったんだ。…えっでも、康くんはどんな反応だった？」

「なんか、辛い思いさせてごめんって言ってくれて、今にいたる」

「へぇー」

まるでドラマだな。
康くんはそう言ってくれたらしいけど、健はどうだろうか…

「まぁー無理して言わなくていいと思うよ」

「えっ？」

「美央がいずれあたしみたいに爆発する時がくると思うからその時に自分の気持ちを言って、美央の他の子のことを聞けば？」

「あー…そうだね」

あたり爆発する時が来てほしくないけど

「あっー…あららこんなタイミングで」

「へっ？」

「美央！美央！」

健…

「手招きしてるよ。行ったほうがいいんじゃない？」

「楓～。でもさぁ」

「いいから。とにかく行け！」

「えぇー」

「ほれ！」

「…わかった」

アタシは重い足を健の方に向けて歩いた