そんな彼女に、その本の綴じ目から生えてきた蔓の長い植物が襲いかかろうとしている。 そうして、ついに彼女の腕に蔓が触れた。 ルキアはそれでも微動だにしない。 それをいいことに、蔓はどんどんと伸びていき、あっという間に彼女を包み込んでしまう。 そして、蔓は彼女もろとも本の中へと取り込まれていった。 ベッドにはただ本が一冊あるだけだった。