お見合いの当日は、もう秋だというのに泣きたくなるくらいいい天気だった。 朝早くから、私は美容院へ行かされて、仰々しく着物まで着せられてしまった。 まるで成人式のようだ。 母もとっておきのいい着物を着てめかし込んでいる。 「いいかい、そんなふてくされた顔して相手の方に気を使わせるようなことするんじゃないよ」 だったら自分が見合いすればいいのに。 「――」 タクシーの中で、私はずっと無言だった。 ぶっさい奴だったらその場で席を立ってやろうと決心しながら。