とびきりの笑顔で、透は私の唇に自分の唇をあわせた。 それが最後のキス。 決して触れない、さよならのキス。 透は静かに、背景に溶けた。 「とおる……とおる――っ!!」 とびきりの笑顔を私の心に焼きつけたまま、透は私の前からいなくなった。 いってしまった。 透はいってしまった、今度こそ本当に。 私はその場に崩れ、両手で顔をおおって泣いた。