「――」

 不意に感じる何かの気配。
 私の体は震えた。
 それはひどく、懐かしさを感じさせる気配だったから。
 私は、ゆっくり目を開けた。

「と……」

 そしてついに、私は待ち続けた人を、そこに見つけたのだ――