私のご主人様は狼さん


「ここは・・・・・?」

「喫茶店。」

い、いや見ればわかるんだけど・・・・・何で喫茶店?

私は鳥海先輩に腕を引かれ、喫茶店の中に入る。

喫茶店の中はコーヒーの匂いが漂っていた。

「・・・・・好きなの頼め。」

「え・・・・・?」

「いいから頼め!」

「は、はい!」

私は言われたとおり自分の好きなものを頼んだ。

ホットケーキとホットココア。

私は甘いものが大好きで、これが甘いもので一番好きな組み合わせだ。

頼んで数分、良い匂いが漂うホットケーキとココアが運ばれてくる。

「いただきます・・・・・。」

ホットケーキを口に運んだ。

甘いバターの香りが口の中に広がる。

おいしくて顔が緩んでしまう。

「・・・・・うまいか?」

「はい!とっても!!」

「そうか。」

鳥海先輩は優しく微笑んだ。

その微笑んだ顔がとても綺麗でつい、見惚れてしまった。

こんな顔もするんだ・・・・・・。

「さっさと食え。授業始まるぞ?」

「は、はい!」

私はパンケーキを急いで食べ、ココアも飲み干した。

「ごちそうさまでした・・・・・。」

「あぁ。」


鳥海先輩と一緒に学校まで戻ったが、その間一言も話さなかった。

「そ、それじゃあ・・・・・。」

「あぁ。」

私は教室入ろうとすると肩を掴まれ、耳元で鳥海先輩に囁かれた。

いきなりのことに驚き、その場に座り込んでしまった。

―――――悪かった―――――

そう聞こえた気がした・・・・・。

本当はものすごく優しい人なのかもしれない。

ただ、感情を表にするのが苦手なだけ。

私、酷いこと言っちゃった・・・・・。

気がつくと私は走り出していた。