ヘタレ王子とヤンキー姫

樺音は、次々と倒し、最後には豊と向き合った。

「やっぱおめぇは、地獄が見てぇみたいだな。」

樺音はちらっと春樹と恵美を見た。

恵美とは目があった。

恵美はうなずいた。

(大丈夫。心配しないで)

そう言っているようだった。

春樹は、「痛い痛い」と叫びながら泣きじゃくっている。

早く傍にいって、抱き締めて安心させてやりたいと思った。

でも今は、目の前の、反逆者に制裁をくわえるのが先だ。

「とっととかかってこいよ、イカレジャンキー。」

樺音は、指をたてて、手の甲を相手に見せると、指先を、2回折り曲げた。

そのあとで、なか指をたててさらに挑発した。

「てめぇ、殺してやる。」

最後の喧嘩が始まった。