ヘタレ王子とヤンキー姫

恵美が叫んだ直後、一人の短い呻き声が聞こえた。

前を見ると、次々と男たちが倒れていく。

その群れの隙間に、見覚えのある横顔を見つけた。

「樺音!!」

春樹を殴っていた男たちも一斉にそちらを見る。

恵美は颯太の姿も探したが、すぐにやめた。

きっと樺音のことだから、一人でやりたいと言ったのだろう。

颯太は渋々、許可したに違いない。

どこかで出番を待っているはずだ。

「恵美と春樹をこんな目に遭わせたのは、どいつだ?そいつには制裁を下さなきゃいけねぇ」

樺音の目はギラギラと燃えている。

男たちは、怯んだ。

「まぁいい。全員前に出ろ。一気にカタつけてやるよ。」

樺音は男たちに向かっていった。


いろんな人間の怒鳴り声が響くなかで、男たちは次々と倒れていった。