ヘタレ王子とヤンキー姫

恵美は、電話のことがバレ、豊かから携帯を取り上げられて、暴力を受けていた。

「やめてよ〜恵美にひどいことしないで。」

春樹が必死に止める。

「じゃぁてめぇが代わりにやられろや。

次は、春樹が、暴力をウケる番だった。


「痛いよ〜。痛いよ〜。」

春樹が再び泣き出す。

「キモいんだよ。」

「僕ぅ〜どこが痛いでちゅか〜?ここでちゅか〜。」

そう言いながら、男たちは痛がる春樹をさらに痛めつける。

ケラケラと笑いながらいたぶっている。

春樹の顔は、涙と鼻水と血でボロボロだった。

あのとき、樺音を止めたように、こいつらもとめて、と恵美は春樹に祈っていた。

けれど、春樹は転がされながら、声をあげてなくだけで、避けることすらできなかった。

恵美は、理名から聞いた話を思い出した。

春樹は、中学の時のいじめが原因で、軽いストレス障害があった。

過度のストレスを感じると、赤ちゃん返りしているらしい。

今は直っているが、指をくわえる癖があったと聞いた。

ふと春樹の方に目をやると、自分の指を噛んでいた。

恐らく、もうとっくに限界なのだろう。

「おいこいつションベン漏らしてるぜ。」

「きったね〜キメぇ〜。」

「誰かおむつ変えてやれよ。」
男たちは容赦なく、春樹を殴る。

「もうやめて〜!!」

恵美は耐えきれず、叫んでいた。