ヘタレ王子とヤンキー姫

樺音苦しそうだな。

呼吸が少し荒い。

「頭が見えましたよ。お母さんもう少しだから頑張って。」

「樺音頭が見えたって!」

「聞こえてる…静かにしないと…追い出すぞ。」

こんなときでも冷静なんだね。

恵美の出産のときには、そわそわしてたくせに(笑

頭が出てきた。

産まれた!!

大きな声で泣きながら、誕生したその子は、男の子だった。

「樺音産まれたよ。」

「俺が産んだんだから知ってるよ。」

樺音は、我が子を愛しそうに見つめている。

「かわいいね。」

「ホントな。」

こんにちは赤ちゃん。

これからよろしくね。

パパは、君とママのために頑張るからね。

みんなが樺音の病室に集まる。

「っで結局名前は決まった?」
僕は恵美に紙を渡した。

“命名、前島星夜”


「星夜君か〜いい名前じゃん」

「名前の由来は?」

「夜空の星のように、暗闇を照らせる人になってほしいから」

なかなか納得してくれない樺音に、樺音が好きな星をいれようと言うことで、やっと和解した(笑)

とうとう僕も父親になったか。

よしっ頑張るぞ