ヘタレ王子とヤンキー姫

said MEGUMI


樺音いつから霊感が身に付いたんだろう。

もしかして、私といるから、影響されたのかな。

「近くにいるぜ。」

樺音がそういった直後、窓がカタカタなり始めた。

春樹は樺音にしがみつく。

ここは私も女の子らしく…ってなんであんたがしがみついてんのよ!!

「俺…リアルな幽霊とかだめかも。」

はぁ?

ふざけんなよ。

「そんなとこで遊んでないで、入ってこいよ。」

樺音…見えてる。

「あ〜そ〜ぼ〜。」

怨念が強すぎる。

「痛いよ〜寒いよ〜寂しいよ。」

幽霊とは言えまだ子供。

一人は辛すぎる。

20年もの時を経て、親子は別々の場所に、流されてしまったんだ。

ごめんね。

あなたの体を見つけてあげることはできない。

でも、あなたが大好きな人に会わせてあげることはできる。

自然に涙が溢れる。

霊に同情したから?

だってあまりにも可哀想すぎるよ。

こんな悲しいだけの結末。


唇に柔らかい感触がある。

滲んだ視界の先には、颯太の顔があった。

キスされてるんだ。

「我を失うな!!」

あれっさっきまでとキャラが違う。

「もう一人来た。」

いつのまにか女の人の霊がたっていた。