ヘタレ王子とヤンキー姫

私は理名さんに電話をかけた。

「お願いします。もう少しここに、いさせてください。絶対に春樹を危険な目に遭わせませんから!!」

理名さんは暫し無言になった。

「勘違いするな。私はなにも春樹のことだけを、言ってるんじゃないよ。春樹だけが心配なら、最初から旅行になんて、行かせなかった。春樹が霊の存在を感じてるってことは、同じ場所にいるお前たちも、危険なんだぞ。」


「わかってます…でも…」

私は都市伝説のサイトで見たことを、話した。

「都市伝説ってのは、だいたいが悲惨な事件や事故を、元にした作り話なんだぞ。そんなの信じてたら、キリないよ。」

「母親は…さ迷う息子を簡単に見捨てる、ものでしょうか。」

理名さんは無言になる。

「…ったく、頑固だな。親の顔が見てみたいよ(笑)霊能者は、お前しかいないんだ。残念ながら春樹は、見えるだけだからな。お前が先陣を切って、この問題を解決させるんだぞ。」

「はい!!」

理名さんに背中を押してもらって、決意が固まった。

私が解決させて見せる。

悲しい宿命を背負った母子を…救ってみせる。