ヘタレ王子とヤンキー姫

said MEGUMI

迂闊だった。

なんであの部屋の異様な気配に気付けなかったんだろう。

海には、何体か霊がいた。

でもなんの害もない浮遊霊だと思ってたのに。

あの子の気配を感じた直後、すごくドロッとしたものが、頭の中を駆け巡った。

颯太からメールが来る。

〔昨日何があった?〕

私は手短に、説明すると春樹の事を見ておくようにたのんだ。

「もしかしてこれかな?」

樺音がひとつの記事を指差す。

母子の身投げ。

もう20年も前の話だ。

借金を苦にしての自殺らしい。

父親はどうしてるんだろう。

横を見ると、樺音が携帯をつついている。

「何してるの?」

「この話もう少し詳しく乗ってないかなぁと思って。もし20年もこんな現象が、続いてたなら、都市伝説とか、地元の怖い話に、なっててもおかしくはないだろ。」

「都市伝説…。」

私も樺音と一緒に調べ始めた。

「ほとんどが自殺の原因は、父親が借金を作って、失踪したからだな。」

「母親の霊がまだいるなら、理由は本人から聞くとして、問題は、あの子をどうするのかよ」
ん?なにこの記事。

嘘でしょ?

もしこれが本当なら…。