ヘタレ王子とヤンキー姫

ん?

マジカルキス?

親父?

「あの…樺音のパパって。」

「大手化粧品メーカーマジカルキスの社長よ。一代で築き上げた会社何ですって。すごいわよね〜。」

本当だったんだ。

「昔から姉妹揃って、よくお母様にお化粧されてたらしいわよ。お姉さんが高校生になる頃には、樺音がお姉さんの練習だいになってたらしいけど。」

なんかもう、樺音が遠くに感じるよ。

控え室から出てきた樺音は、今までと違って、少しかわいい感じに仕上がっていた。

まるでお人形みたいだ。

「驚いてるみたいね。邪魔にならないところでなら、写真とってきてもいいわよ。」

愛弓さんの提案に、逆らう理由もなかったので、僕は撮りに行くことにした。